PVC手袋は調理不可なのはなぜ?

使い捨て手袋にはゴム手袋・ニトリル手袋・プラスチックグローブ・ポリエチレン手袋などがありますが、それぞれの手袋で主な用途は違ってきますが、調理の現場ではPVC手袋は使えません。

私は飲食関係の仕事をしていますが、普通よく使うのはポリエチレン手袋です。ひとつひとつの料理を器に盛るのに料理ごとに取り替えて使い捨てられるからです。毎日多くの枚数を使うのでコストを考えたらポリエチレン手袋が一番合っています。頻繁には取り替えず色々な食材を扱ったりするときには、ニトリル手袋を使ったりします。ポリエチレン手袋だと手から外れやすいのでニトリル手袋の方が良いです。

食品を扱うにはゴム手袋・ニトリル手袋・ポリエチレン手袋は使えます。私は自宅で食事の用意をする時は、ゴム手袋かポリエチレン手袋を使います。ポリエチレン手袋はコストが安い上に取り外しがしやすく使いやすい部分があるからです。また手にフィットさせて使いたいときはゴム手袋です。ニトリル手袋でも良いのですがゴム手袋の方が若干安いからコストを考えてゴム手袋を使ってます。

そんな使い捨て手袋ですが、PVC手袋は調理には使えません。

そこで今回、PVC手袋は調理不可なのはなぜ?ということについて調べてみました。

PVC手袋は調理不可なのはなぜ?

そもそも調理が出来る手袋と言うのは「食品衛生法」に適していなければなりません。PVC手袋が調理が出来ないのは「食品衛生法」に適していない商品だからです。

食品衛生法とは、食品の安全性を確保するために1947年に定められた法律です。

手袋を食品に使う場合、食品衛生法に適した商品を使用しなければなりません。そのなかでほとんどのPVC手袋にはフタル酸エステルという可塑剤が加えられているため、適していません。

プラスチックはケースや家電製品などいろいろなものに使われている、硬い物質ですが「フタル酸」を加えることで手袋のような柔らかいものもできます。そうやって作られたPVC手袋を使用した時、油脂との接触や高温で、わずかですが手袋が溶けてしまうことがあります。

手袋が溶けてフタル酸エステルという可塑剤が食品についてしまい、それを口に入れてしまうと身体に害が影響するかもしれません。PVC手袋を食品で使用できない理由は、溶けでたフタル酸エステルが体内に入ってしまわないようにです。身体に影響はないとされているものの、油や肉に触れると可塑剤が溶出する可能性があるからです。

PVC手袋は調理への使用が禁止されているだけで、決して何か怪しげな物が溶け出すというような理由ではないので、皿洗いに使う分には、全く問題がありません。

おもちゃにしても、口に入れると影響を及ぼすかもしれないので、食品衛生法で可塑剤の使用は禁止されています。

最近ではPVC手袋の中にも、フタル酸エステル類の可塑剤を使用していないものも出てきています。フタル酸エステル類の可塑剤を使用していないPVC手袋は食品衛生法に適していますので、調理や食品加工の現場でも使用できます。

購入の際にはフタル酸エステル類の可塑剤を使用していないPVC手袋か、食品衛生法に適したPVC手袋か表記をよく確かめて購入しましょう。

まとめ

いかがでしたか?
今回PVC手袋は調理不可なのはなぜ?ということについて調べた結果

調理に使用できる手袋は食品衛生法適合の商品に限る。
PVC手袋は食品衛生法に適した商品ではない。

PVC手袋が食品衛生法に適していないのは、硬いプラスチックを柔らかく手袋をつくれる柔らかさにするために、フタル酸エステルという可塑剤を加えているからである。

ということが分かりました。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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