ウイルスはコロナ、ノロ、インフルエンザなどで、細菌は大腸菌、溶連菌、サルモネラ菌などがあります。
今回はこのウイルスと細菌の違いについて調べてみました。
ウイルス
ウイルスとはヒトの細胞の100~1000分の1程度の大きさの微生物で、細菌はヒトの細胞の10分の1程度の微生物で大きさもかなり違います。ウイルスはそれだけでは増えることができないので、ヒトの細胞の中に入って増え感染します。
ノロ、インフルエンザ、コロナなどのウイルスがおもな病原体で感染性胃腸炎、インフルエンザ、帯状疱疹、かぜ症候群、肝炎などの感染症を引き起こします。
細胞をもたずウイルスは他の細胞に入っているため、治すにも薬は少ししかなく、開発段階のものが多いのが現状です。
抗ウイルス薬は、ウイルスに直接作用するものと、免疫機能をつり合いが取れた状態にするものがあります。
ポリオや麻疹、日本脳炎などのウイルスに対しては、ワクチンの予防接種で予防しますが、さまざまな深刻な感染症のウイルスについてはワクチン開発中若しくはないのが現状です。
細菌
細菌はとてもとても小さな微生物です。身体の中で分裂しながら増えていき、ヒトの細胞に入り込むか、毒素で細胞を傷つけることで感染します。大腸菌、ブドウ球菌、サルモネラ菌などがおもな病原体で感染性胃腸炎、O157、結核、破傷風などの感染症を引き起こします。
治す手段としては細菌の細胞に働きかけるか、増えるのを抑える抗菌薬が有効な治療薬で、細菌にはとても良い薬があります。
生物
生物の定義は「体が膜で仕切られている」「代謝を行う」「自分の複製を作る」の3つの条件を満たさなければなりません。ウイルスと細菌の大きな違いは生物か生物でないかと言われています。
細菌の場合
「体が膜で仕切られている」ということは、細胞壁や細胞膜を持っているので満たしています。
「代謝を行う」ということは、栄養素や水分があれば、代謝が行なえるので代謝は満たしています。
「自分の複製を作る」ということは、栄養源と水があれば自己増殖できるので満たします。だから生物といえるのです。
ウイルスは
「体が膜で仕切られている」ということは、細菌のように細胞質を取り囲む膜や細胞の外側の丈夫な膜、細胞質、核などの細胞構造が有りません。その分ウイルスは遺伝情報である核酸をタンパク質で出来た殻に包み、一部のウイルスはさらに脂質でできた膜で包んだ構造をしていて外界との境界は明確なため満たします。
「代謝を行う」ということは、エネルギー代謝を行なわないので満たしません。
「自分の複製を作る」ということはウイルスにはたんぱく質を合成できないので、独自では出来ずほかの細胞に入り込み、細胞分裂により自身の複製をつくり出しますので満たします。
ウイルスは「代謝を行う」ということを満たしませんので生物ではありません。しかし微生物の扱いですから、わかりにくいです。
まとめ
いかがでしたか?今回ウイルスと細菌の違いについて調べた結果
ウイルスと細菌は感染症を引き起こす病原体である
どちらも微生物ではあるが大きさに違いがある
細菌は生物の定義である3つの条件を満たしているので生物である
ウイルスは満たさないので生物とはいえない
細菌が病原体である感染症の場合治療法として、薬がある
ウイルスが病原体である感染症の場合は、有効な治療薬はあまりない
またワクチンも開発中かもしくはない
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。