健康へ悪影響のもの(HA)を予測して、健康を損なわない位まで確実に減らして、取り除きHAに基づき、重要な製造・加工工程を管理(CCP)する、ということです。
HACCPは食品工場や小規模事業者から飲食店での食の安全を守る上で、重要な食品の安全制度です。今では事業規模ごとに運用基準を分けられたHACCPの義務化がされてきました。そこでHACCPを外部認証しようとする組織や、HACCP関連の資格取得しようとする人も出てきたのではないでしょうか?
今回その、HACCP認証について調べてみました。
また、関連の資格とはどういったものがあるのか?
その資格の取得方法や、資格取得後のメリットや活用法はどんなものがあるのかについても調べてみました。
HACCP認証とは
制度化されたHACCP導入に認証はありませんので、非認証のまま営業を続けても法律違反になることはありませんし、資格取得も不要です。しかし取得によるメリットも結構あります。HACCP関連の資格には、HACCP普及指導員・HACCP管理者資格・HACCPリーダー(食品安全管理技術者)などがあります。
HACCPの基本の考えは7原則12手順で客に提供するまでの工程を監視・管理することで、認証されていなくても導入はできます。
HACCPの認証は業界団体認証HACCPと地域認定HACCPのどれかになります。食肉は一般社団法人日本食肉加工協会、炊飯製品は(公社)日本炊飯協会といったように特定の企業や商品に対してHACCP認定を行うのが業界団体認証HACCPで、各自治体の独自基準審査でHACCP認証を行うのが地域認定HACCPです。
HACCPの関連資格は認証と同じく必須ではありませんが、取得すれば正しい知識が身に付きますので資格を紹介します。
HACCP関連の資格と取得方法
HACCP普及指導員HACCPの知識がありHACCPの構築と検証を行える人が得られる資格です。中小企業がHACCPを導入しようと考える時、役立つ人材と見なされます。資格取得には、一定要件の下で研修を受け、申請します。資格試験はありません。
この資格を設置しているのは公益社団法人日本食品衛生協会で、この資格の前身は「食品衛生管理士制度」と言われています。
HACCP管理者資格
「総合衛生管理製造過程に関する承認」に必要とされるHACCP制度について、同等の知識を持っていると認められた人が得られる資格です。取得には大学の単位取得、学会主催のワークショップへの参加が条件になります。HACCP管理者資格は「日本食品保蔵科学会」が設置したものです。
HACCPリーダー(食品安全管理技術者)
組織におけるHACCPの構築や運営を中心となってやれる人が得られる資格で、一般財団法人日本規格協会が設置したものである。取得には、一定期間以上の実務経験等が必要になる。
ほかにも組合HACCPやISO22000審査員などがある。
組合HACCPには色々あり有名なものはNDFHACCP(大手コンビニチェーン日本デリカフーズ協同組合のHACCP略)がある。
HACCP関連の資格の活用法
HACCP関連の資格の活用法としては、専門知識を身につけ社内での食品安全の専門家になる。HACCPもしくはISOなど専門の知識を身につけて、自身の知見を活かしたISOの審査員やコンサルタントになる。などがあります。
まとめ
いかがでしたか?今回、HACCP認証について調べた結果、
HACCP導入に認証はなし、よって非認証のまま営業を続ける事も出来ますし、資格取得も不要。
HACCP関連の資格には、HACCP普及指導員やHACCP管理者資格やHACCPリーダー(食品安全管理技術者)などがある。
資格の活用法として、HACCPの専門知識を身につけ社内での食品安全の専門家になる。
ISOなど専門の知識を身につけて、自身の知見を活かしたISOの審査員やコンサルタントになる、などがある。
ということが分かりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。