店舗を衛生的に保つためのグリストラップ清掃ですが、資格がなくてもできるのでしょうか?
今回はグリストラップ清掃に資格は必要なのか調べてみました。
グリストラップ清掃に資格は必要か?
グリストラップ清掃に資格は必要ありません。ですから清掃をするのは厨房で働く調理師さんでも栄養士さんでもホールスタッフでも可能です。ですがグリストラップ清掃はとても大変です。ですから定期的に業者に清掃依頼してキレイにしてもらいましょう。グリストラップ清掃後に出たゴミや汚泥などは一般のゴミとしてはなく産業廃棄物として処理しなければなりません。ですからグリストラップ清掃に資格は必要ありませんが、清掃で出たゴミを処理するには、産業廃棄物処理を許可された業者に依頼する必要があります。
産業廃棄物処理を許可されていない普通の清掃業者にグリストラップ清掃を依頼すると、清掃で出たゴミを産業廃棄物として処理だけを専門の業者に依頼する羽目になります。
産業廃棄物処理を許可された業者には「廃棄物処理施設技術管理者」という国家資格保有者がいます。この資格は一般ゴミや産業廃棄物など、各種の廃棄物処理施設に設置が義務づけられているもので、施設の維持管理に関する技術上の業務を担当する専門家です。
産業廃棄物処理業者が自社の事業内容に応じて取得する資格には、「廃棄物処理施設技術管理者」以外に「特別管理産業廃棄物管理責任者」があります。
また許可は、都道府県や政令都市などから受ける「産業廃棄物収集運搬業」「産業廃棄物処分業」「特別管理産業廃棄物収集運搬業」「特別管理産業廃棄物処分業」の4種類に分けられ、2つの国家資格のうち、「特別管理産業廃棄物管理責任者」は排出事業者に関わる資格で、「廃棄物処理施設技術管理者」は処理業者に関わるものです。
また、4つの許可はそれぞれ産業廃棄物処理業者が自社の事業内容に応じて取得します。
グリストラップ清掃で出たゴミで生ゴミは普通の一般ゴミとして扱えますが、油脂や汚泥は産業廃棄物となり、一般ゴミとして処分すると不法投棄になります。
このグリストラップから出た廃棄物の処理を「不法投棄する」「一般ゴミとして出す」「無許可業者に処理させる」など違反した場合は重い罰則があります。その罰則は次のとおりです。
一般ゴミとして出したり、不法投棄をした場合は「投棄禁止違反」として罰せられ、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金または併科となります。
産業廃棄物処理の許可を取得していない業者へ処分を委託すると、「委託基準違反」となり、5年以下の懲役かもしくは1,000万円以下の罰金または併科です。
廃棄物の処理を業者へと委託する際、虚偽の記載や記載漏れがあったり、マニフェストの未交付の場合は違反で排出者管理票交付義務違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。
まとめ
いかがでしたか?今回グリストラップ清掃に資格は必要か?ということについて調べた結果
グリストラップ清掃に資格は必要ないので誰でも出来るが大変なので、定期的に業者にやってもらうのがよい
グリストラップ清掃後に出るゴミは産業廃棄物に指定されているため、産業廃棄物処理の資格を持った業者に依頼して、処理してもらう必要がある
グリストラップから出た廃棄物の処理を違反した場合は重い罰則がある
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。