業務用エアコン点検を行うことのメリット

2015年4月にフロン排出抑制法が改正され、業務用エアコン点検が義務付けられました。

そもそもフロンとは1928年に人間がつくりだした化学物質で、燃えにくく分解しにくく、また人の身体には害がないという優れた性質のためいろいろな製品に使われています。

業務用エアコンでは機械の中をぐるぐる回ることで冷やしたり、温めたりしています。

このフロンは太陽が放つ有害な紫外線をさえぎっているオゾン層をうすくしている(オゾンホール)という報告がされています。オゾン層は地上から15〜35kmのあたりにありバリアの役目を果たしていて、地球上の生き物は守られてきました。

しかし人間が使い終わったフロンが空気中にずっと残ったまま10〜20年ほどで上空に上っていき、そのオゾン層をこわしてしまうのです。すでに南極の上空のオゾン層はフロンによってうすくなっています。

便利で使いやすいフロンですが、このまま使いつづけると、紫外線をどんどんと地球に呼びこむことになるのです。ですから今、代わりになるものを世界中で開発しているのです。

このようなことからフロン類の機器は高い温室効果を持っていて、オゾン層破壊や地球温暖化につながる物質を排出しているので、その排出を抑えるためにも、法定点検が必要と判断されたのです。

業務用エアコンの定期点検義務とは、業務用エアコンに異常がないか定期的に点検し記録をすることです。使用者自身が実施できる簡易点検と、有資格者が行なわなければいけない定期点検があります。

簡易点検は3ヶ月に1回以上実施し、定期点検は7.5kW以上で50kW未満の機器では3年に1回以上、50kW以上の機器では1年に1回以上の定期点検が義務付けられています。

その業務用エアコンの点検は定期的に義務化されたから行うのですが、義務化関係なしに点検を行う事にはメリットがあります。

ではそのメリットとはどんなことでしょうか?調べてみました。

業務用エアコン点検のメリット

電気代の軽減

点検を行わず業務用エアコン内のフロン類が漏れてしまって3割減ると、業務用エアコンは無理に冷やそうとするので消費電力は4割増加するという実験結果が出ています。4割も電力が増すということはかなりの電気代の増加に繋がります。

また、フィルター清掃を定期的に行うことで運転効率が上がり、電気代が節約されることになります。ランニングコスト(電気代)を低減させることは無駄な出費が抑えられます。

業務効率や生産性低下の影響防止

定期的に点検を行うことで業務用エアコンの調子の良し悪しを事前に知ることができるため、業務の効率UPや生産性低下への影響を防ぐことにも期待できます。

機器の寿命をのばす

点検の不備で短期間に故障で交換や修理などになってしまうと非常にもったいないです。
突然の故障によるリスクを未然に防ぐのはとても価値のあることです。

機器を少しでも長く正常に使えるように、機器の寿命をのばせるように点検も清掃も、定期的にしっかり行うようにしてください。

地球を救う

フロンは二酸化炭素より強力な温室効果ガスです。点検をしないでいると気付かないうちにフロンが漏れていることがあるのです。私たちの住む地球、少しでも今のままの地球であって欲しいですね、住みよい地球を守るためにも私たち自身努力も必要ですね。

まとめ

いかがでしたか?
今回業務用エアコン点検を行うことのメリットについて調べた結果

業務用エアコンは大きなエネルギーを消費するので、環境に配慮して点検義務が課せられているが、義務化関係なくメリットが色々ある

それは電気代の軽減、業務効率や生産性低下の影響防止、機器の寿命をのばすなどである

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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