そう、企業や店舗などに取り付けてあるあのエアコンです。自宅で使っている家庭用エアコンとどこが違うんだろうと思いませんか?見た目、形と思った方、間違いではありません。
家庭用エアコンは「壁掛け形」ですが、業務用エアコンには「天井カセット形」や「天吊り形」「ダクト形」「床置形」などあります。でもたまに家庭で使っているような壁掛けを使っていらっしゃる所もありますよね。そうなんです業務用エアコンには家庭用エアコンのような「壁掛け形」もあるのです。
じゃあ実際の違いって?
それはまず、冷・暖房能力、風量、機種、耐久性、どれをとっても業務用エアコンが上回ります。
そんな家庭用のエアコンと違う、業務用エアコンの点検は義務なのか調べてみました。
業務用エアコンの点検は義務?
2015年、地球温暖化防止のために「フロン排出抑制法」が制定されました。フロンガスとはエアコン内を循環しているガスのことで、冷媒ガスとも呼ばれています。
エアコン内部では、熱交換器を介して、フロンガスを気体に変えたり、圧縮や冷却などで液体に変えたりして、冷暖房を行っています。
また、エアコンを撤去する時は、改正フロン排出抑制法に基づき、エアコンや冷蔵庫の中に入っているフロンを回収しなくてはならないと定められています。
2020年4月1日施行された改正フロン排出抑制法では、機器を廃棄する際にフロン類を回収しないと即座に罰金が科せられることになりました。
また点検を怠り冷媒フロン類をみだりに放出した場合は1年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられます。
フロン排出抑制法は、事務所や店舗、工場などで使用されている業務用エアコン等のすべての機器に3ヶ月ごとの簡易点検を、一定規模以上の機器には1年または3年ごとの有資格者による定期点検を義務付けています
フロン類は地球のオゾン層を破壊したりすることや、地球温暖化の原因となったりするので、大気中への放出は抑えなければなりません。
2001年に業務用冷凍空調機器の整備時・廃棄時のフロン類の回収や回収されたフロン類の破壊等を義務付けるために「フロン回収・破壊法」が制定されました。
それが2013年に見直され、フロン類の回収や破壊だけではなくて、フロン類の製造から廃棄までの全体に対策が取られるように2015年4月に「フロン排出抑制法」が施行されました。
しかし業務用冷凍空調機器の廃棄時に残存する冷媒フロン類の回収率は10年以上3割程度に低迷していたので、機器の廃棄時にフロン類の回収が確実に行われるように2020年4月1日より「改正フロン排出抑制法」が施行され規制が強化されました。
業務用エアコンは家庭用エアコンよりも大きなエネルギーを消費するので、環境に配慮して点検義務が課せられているのです。家庭用エアコンには点検の義務はありません。
まとめ
いかがでしたか?今回、業務用エアコンの点検は義務なのか、ということについて調べた結果
事務所や店舗、工場などで使用されている業務用エアコン等のすべての機器に3ヶ月ごとの簡易点検を、一定規模以上の機器には1年または3年ごとの有資格者による定期点検を義務付けている。
業務用冷凍空調機器を廃棄する際にフロン類を回収しないと即座に罰金が科せられる。
点検を怠り冷媒フロン類をみだりに放出した場合は1年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられる。
業務用エアコンを使ってらっしゃる店舗や、事務所野方は「改正フロン排出抑制法」を守りオゾン層を破壊したり、地球温暖化になったりするのを少しでも防ぐ事に役立てて欲しいですね。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。