電気料金が上がったのは何故

5月ももうすぐ終わります。急に気温が下がるときがありますが、随分暖かくと言うより暑くなってきましたね。
もうすぐ夏になるのですね。夏になると本格的にエアコンを使います。今年も電気代には頭が痛いですね。
2021年9月から燃料費調整額が上がっていき、2023年6月からは旧一般電気事業者の7社が規制料金の値上げを実施します。
こうも値上がりが続くと、エアコンも我慢をしいられますね。でも健康を維持するには我慢もほどほどにしないといけません。まずは健康を保ちながらエアコンは使いたいですね。
では何故このところ電気代の値上がりは続いているのでしょうか?

そこで今回、電気料金が上がったのは何故ということについて調べてみました。

電気料金が上がったのは何故

電気料金が上がったのにはいろいろ原因はあります。

まず新型コロナの影響です。新型コロナウイルスが流行したため、経済が滞り原油価格の衰退と化石燃料からの投資の退きが加速したのです。さらにはその加速が原因で石油やLNG(液化天然ガス) 価格の高まりによりLNGが供給が足りなくなり、その結果、電気代が高くなるということになっているのです。

原油や石炭が世界のトップ3でLNGにおいては世界1の輸出量を誇るロシアが、ウクライナを軍事侵攻し、アメリカやEUに経済制裁を加えられ、その経済制裁に対抗して輸出量を減らしたため、世界のエネルギーには大きな影響がおよんでいます。

日本でもLNG8.2%、石炭12.5%をロシアから輸入していて、エネルギー自給率が低く海外から輸入に大きく依存しているので、世界情勢による燃料価格の高騰が大きなダメージになっています。

では何故LNGや石炭が電気代に関係あるのでしょうか? 日本の電力の7割強は火力発電でまかなわれています。火力発電の燃料はLNGが約5割、石炭が4割を占めているのです。日本で電気をつくる燃料の7割が値上がりしているため、電気料金が上がるのです。

また国内の電力供給不足も関係しています。国内の電力供給量は2010年と比較すると2020年には12.9%も減少しているのです。それは原発停止が影響しているのです。

2011年の東日本大震災をきっかけに、原発は停止が続いていて再稼働している発電所もあるものの、2010年と比べると86.5%減少しているのです。

火力発電が縮小しているのもあります。2016年の電力の自由化で電気料金の競争が激しくなり、大手電力会社が「老朽化した火力発電所」の休廃止を進めたのが、火力発電が減少した原因のひとつです。また火力発電は燃料の燃焼によりCO2を大量に排出するので、CO2削減でCO2を排出しない再エネの導入拡大が進み、火力発電減少になっています。

よって再エネ発電は増加しているものの、原子力発電と火力発電が減少しているため、全体の電力供給は不足しているのです。

供給量に余裕があれば電気料金は下がりますが、供給量もひっ迫していて、電力需要が上がり日本卸電力取引所(JEPX)に流通する電気が減り、価格上昇になっているのです。

他にも再生可能エネルギー発電促進賦課金の価格変動と言うものもあります(再生可能エネルギー発電促進賦課金については、また別の機会に詳しく説明します)。

まとめ

いかがでしたか?

今回電気料金が上がったのは何故ということについて調べた結果

新型コロナウイルスの流行で、経済が滞り原油価格の衰退と化石燃料からの投資の退きにより。
ロシアがウクライナ軍事侵攻をしたことにより、アメリカやEUに経済制裁を加えられ、それに対抗して輸出量を減らしたため。
原発停止による国内の電力供給不足のため。
電力が自由化したことで、大手の電力会社が経年変化した火力発電所の休廃止をして、火力発電が減少したため。

など様々な原因があるということが分りました。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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