
店舗や施設のエアコンは、家庭用とはまったく異なる環境で稼働しています。稼働時間が長く、人の出入りが多く、空気中の汚れも業種によって大きく異なるため、カビの発生スピードは家庭の2〜5倍に達することもあります。
特に飲食店・美容室・介護施設は、湿気・油分・ミスト・菌・臭いなどが複雑に混ざり、エアコン内部のカビ繁殖を加速させる代表的な業種です。
そこで今回「店舗・施設でカビが発生しやすい理由」について調べてみました。
店舗・施設でカビが発生しやすい理由
❶稼働時間が長く、内部が乾きにくい
店舗や施設のエアコンは、家庭より圧倒的に稼働時間が長いのが特徴です。
稼働時間の違い
•家庭1日3〜8時間
•店舗1日8〜12時間
•介護施設ほぼ24時間稼働
冷房運転が長いほど結露が増え、内部は常に湿った状態になります。
冷房停止後も乾燥しにくい
閉店後は空気の流れが止まり、
•湿度が高い
•温度が上がる
•空気が動かない
という「カビの理想環境」が完成します。
❷空気中の汚れが家庭より圧倒的に多い
店舗・施設は、空気中に漂う汚れの種類と量が家庭とは桁違いです。
飲食店
•油煙
•水蒸気
•粉塵
•食材の臭い
油分はカビの栄養源になり、湿気と混ざると固着した膜を作ります。
美容室
•整髪料のミスト
•髪の毛の微細粉塵
•香料
ミストは油分を含むため、熱交換器に付着しやすく、カビと混ざると強い臭いを発生させます。
介護施設
•体臭・薬品臭
•加湿器による湿気
•人の出入りによるホコリ
湿度が高く、臭いが吸着しやすい環境です。
小売店・オフィス
•人の出入りによるホコリ
•空調負荷の高い照明・機器
•長時間稼働
家庭より汚れが蓄積しやすい構造です。
❸湿度が高く、カビが繁殖しやすい
店舗・施設は湿度が高くなりやすい環境が多いです。
湿度が高くなる理由
•人が多い
•加湿器の使用
•調理による水蒸気
•換気不足
•密閉空間での長時間営業
湿度60%以上はカビが急速に繁殖するラインで、店舗ではこの状態が長時間続きます。
❹フィルターが詰まりやすく、風量が低下する
店舗・施設は空気中の汚れが多いため、フィルターが家庭より早く詰まります。
フィルターが詰まると
•風量が低下
•熱交換器が冷えすぎて結露が増える
•内部が乾きにくくなる
•カビが繁殖しやすくなる
特に飲食店や美容室では、フィルター清掃を怠ると1ヶ月で風量が半分になることもあります。
❺ドレンパン・ドレンホースに汚れが溜まりやすい
店舗・施設は結露量が多く、ドレン系の汚れが蓄積しやすい環境です。
ドレンパンの汚れ
•水垢
•バクテリア
•黒カビ
•油分
これらが混ざると、酸っぱい臭いの原因になります。
ドレンホースの詰まり
•虫の侵入
•カビの塊
•粉塵
詰まると水漏れが発生し、カビがさらに増えます。
❻店舗・施設は「臭いが吸着しやすい」
エアコンは空気を吸い込み続けるため、店舗特有の臭いが内部に吸着します。
吸着しやすい臭い
•油の臭い
•ミスト・香料
•体臭・薬品臭
これらがカビと混ざると、強烈な「複合臭」になります。
❼店舗・施設でのカビ対策
カビを防ぐには、家庭よりも強化されたメンテナンスが必要です。
フィルター清掃
•飲食店週1〜2回
•美容室月2回
•介護施設月1回
冷房停止後の送風運転
閉店後に1時間運転すると効果大。
年1〜2回のプロクリーニング
業種によっては半年に1回が必須。
換気の強化
湿度と臭いを抑える。
まとめ
いかがでしたか?
今回、店舗・施設でカビが発生しやすい理由について調べた結果
店舗・施設は「構造的にカビが発生しやすい」
それは
•長時間稼働
•湿度の高さ
•空気中の汚れの多さ
•フィルター詰まり
•ドレン系の汚れ
•臭いの吸着
といった要因が重なり、家庭より圧倒的にカビが発生しやすい環境です。
そのため、家庭の2〜5倍のメンテナンス頻度が必要になります。
ということが分かりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
