朝夕はめっきり涼しく、を通り越して寒くなってきましたね。日中はまだ暖かく、時には暑さも感じます。が10月も終わりです。すぐに11月になり、12月になって年末が来るのでしょうね。
年末と言えば憂鬱がひとつ、毎年忙しくてなかなか上手くやれない年末大掃除。誰か代わりにやってくれないかな~。家族が誰もやらないなら思い切って業者に依頼するというてもありますね。
そもそも年末に大掃除をするのは何故? いわれは?
そこで今回、年末大掃除の由来について調べてみました。
年末大掃除の由来
何故日本人は年末大掃除をやるのでしょうか? 確かに1年の汚れも溜まっているだろうから大掃除をした方がいいのは分っているけど、会社ってお正月休みのところが多いですよね。暇ならお正月に掃除をやるってのもありなんじゃないの?
と思われた方、日本ではなぜ年末大掃除をするのかというと、大掃除は「神事」であるからなのです。年末大掃除をするのは、気持ち良く年を越して新年を迎えるためではなく、自宅のすすはらいを行い、神様を迎える準備をするためなのです。
このすすはらいは平安朝時代の御所で、12月に1年間蓄積した自宅のホコリやすすを落として神様を迎えるという行事が行われていたのが由来です。
また、お正月の神様でもある歳神様(としがみさま)を迎えるためでもあり、歳神様は新年に来てくれる幸せの神様と言われているため、失礼がないように家の中をキレイにして清める必要があります。
これらのことから、年末大掃除で家をキレイにすることが大切です。
大掃除の起源はすすはらいです。昔は家の中に囲炉裏やかまどがあり、家の中がすすだらけになっていたため、すすをはらうことが掃除をすることのしるしでもありました。また、はらうという言葉には、清めるという意味もあります。
すすはらいをする日にはいろいろな説がありますが、通常は12月13日です。陰暦12月13日は、嫁入り=家(宿)に入ること以外は全てが大吉とされる鬼宿日だったため、江戸時代に江戸城ですすはらいが行われるようになり、それが普通に行き渡ったといわれています。
では、なぜ吉日を選んですすはらいをしたのでしょう? それは、すすはらいは単なる掃除ではなく、新年を司る年神様を迎えるための神聖な清めの行事だったからです。
そもそも、一連の正月行事というのは、新年を司る年神様をお迎えするために形成されました。年神様は、農耕神であり祖霊神でもあると考えられていたため、人々の家にきて新年を生きる力や幸運を与えてくださるといわれていました。
そこで、年神様を迎える前に家中を清めるわけです。我々が大切な客が来る前に丁寧に掃除をするのと同じことなのです。
床の間、居間、神棚、仏壇などはそうですがそれ以外も、とくに丁寧に掃除したのが台所です。台所というのは、みんなが生きるために欠かせない食事を作る場ですから、台所を汚していると生命力が落ちやすく、その家の運も逃げてしまうと考えられていたからです。
台所には、かまど神(荒神様)がいるともいわれていました。同じく、浴室やトイレといった水回りも丁寧にするようになりました。
まとめ
いかがでしたか?
今回年末大掃除の由来について調べた結果
大掃除は「神事」であり年末大掃除をするのは、自宅のすすはらいを行い神様を迎える準備をするためである。
すすはらいは平安朝時代の御所で行われていた、12月に1年間蓄積した自宅のホコリやすすを落として神様を迎えるという行事で、それが由来である。
そもそも一連の正月行事は、新年を司る年神様を迎えるために形成されたものである。
ということが分かりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。