そもそもよく聞く不織布とはどういったものでしょうか?読みは「ふしょくふ」で読んで字の如く、織っていない布という意味です。
不織布は普通の布のように繊維を撚(よ)って糸にしたものでなく、一定の方向や無作為に重ね合わせて、接着剤や熱で結合させてシート状にしたものということであって、素材は色々あります。
不織布には綿やパルプなどの天然繊維で出来ているものから、ポリエステルやポリエチレンのような化学繊維で出来ているものまでありますが、コストが安いため使い捨て用途で広く使用されています。
また、コロナが流行り、厚生労働省の調査によると不織布マスクが高い効果を発揮するといわれ、私たちが使う家庭用マスクも不織布がよいと推奨されています。
マスクには医療用マスク、家庭用マスク、産業用マスクと種類が3つありますが、今回、不織布サージカルマスクは家庭用マスクとどう違うのかについて調べてみました。
不織布サージカルマスクは家庭用マスクとどう違うの?
そもそもマスクとは「一般社団法人日本衛生材料工業連合会」によると『天然繊維・化学繊維の織編物または不織布を主な本体材料として、口と鼻を覆う形状で、花粉、ホコリなどの粒子が体内に侵入するのを抑制、また、かぜなどの咳やクシャミの飛沫の飛散を抑制することを目的に使用される、薬事法に該当しない衛生用製品』となっています。(引用:一般社団法人日本衛生材料工業連合会「マスクの表示・広告自主基準」より)
ではサージカルマスクとはどういったものか、と言いますとサージカルマスクは医療従事者が医療現場などにおいて使用するもので、その目的は自分や周りの人を色々な物から守るために着けるマスクです。
だいたいのマスクは不織布ですが、フィルターの目の細かさが、家庭用マスクよりサージカルマスクの方がより細かくなっています。海外ではサージカルマスクにおいて規格は一定ありますが、では日本はどうなのかといいますと、サージカルマスクについての定義や規格はないのです。そこで日本の場合は、米国の医療用マスクの規格に沿ったものをサージカルマスクとしている。と言ってよいでしょう。
では家庭用マスクはどうでしょうか?マスクとして「一般社団法人日本衛生材料工業連合会」表示する機能を満たしていれば、日本ではサージカルマスク同様定義や規格はありません。さらにサージカルマスクは国内で使用するものであっても、米国の医療用マスクの規格に合ったものになっていますが、家庭用マスクにおいてはそういうこともなしです。国内での規格もなければ、従うような米国の規定もありません。
ですから極端な話、市販のマスクが手に入らないとき自分でマスクを作り使用していた人も結構いたと思います。
サージカルマスクは、花粉対策として家庭用マスクの代わりに活躍するマスクです。
家庭でも、感染者の看病などで出血や排泄処理など体液や血液が飛散する可能性がある時などは、家庭用マスクよりサージカルマスクを着用することで安心して看護できます。
まとめ
いかがでしたか?今回、不織布サージカルマスクは家庭用マスクとどう違うのかについて調べた結果
不織布サージカルマスクは、日本では定義や規格はないので米国の医療用マスクの規格に沿ったものとなっている。
家庭用マスクは「一般社団法人日本衛生材料工業連合会」のマスクについての表記機能を満たしていれば、材質や形などは何でもよい。
ということが分かりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。