ラテックス手袋・ニトリル手袋・ポリエチレン手袋・PVCプラスチックグローブ・TPE手袋など色々ありますよね。
中でもいろんな分野でよく使われているのがニトリル手袋だと思いませんか?
ニトリル手袋は強度に優れ、引っ張りや突き刺しにも強いので食肉・水産・農産などの食品工場で利用されている他、耐油性や耐薬品性に優れているので精密作業・分析研究・機械作業・油を使う作業でもよく使われています。
また伸縮性に優れていて、指先までフィットするので細かい作業が求められる医療現場や介護の現場でもよく使われています。それにニトリル手袋は食品衛生法に適合していますので、食品を扱う調理の作業でもよく使われています。
そこで今回、ニトリル手袋の素材について調べてみました。
ニトリル手袋の素材は?
ニトリル手袋はニトリルゴムという合成ゴムで出来ています。ゴム手袋には他にゴムの木から採取される天然ゴムで出来たラテックス手袋があります。
柔らかくフィットする上に、滑りにくいので細かい作業に向いていて、医療現場や介護の現場でも使われています。
同じゴム手袋だから、天然だろうと合成だろうとそこまでこだわらなくてもと思われるかも知れませんが、天然ゴムで出来ているラテックス手袋はアレルギー症状が出る人がいます。ですからアレルギー症状が出る方は同じゴム手袋といっても、ラテックス手袋ではなくニトリル手袋を使って下さい。
ニトリル手袋はラテックス手袋と同じように、伸縮性に優れ指先までフィットし細かい作業にも向いていますので、医療現場や介護の現場でもよく使われています。
ニトリルゴムは、耐油性・耐摩耗性・引き裂き強度に優れていて、ラテックス手袋よりこの強度は上です。しかし耐オゾン性や耐寒性が他のゴムより劣ります
ではそのニトリルゴムとは何で出来ているかというと、アクリロニトリルとブタジエンの合成で出来ています。
アクリロニトリルの含有量により、低ニトリルタイプ、中ニトリルタイプ、高ニトリルタイプの3種に分別されます。アクリロニトリルの含有量が多くなればなるほど耐油性・耐摩耗性・引き裂き強度に優れています。
だから低ニトリルタイプより中ニトリルタイプ、中ニトリルタイプより高ニトリルタイプの方が耐油性・耐摩耗性・引き裂き強度は優れています。他のゴムより劣る耐オゾン性や耐寒性もアクリロニトリル含有量が多くなればなるほど耐オゾン性や耐寒性が劣っています。
ですから逆に耐オゾン性や耐寒性においては、高ニトリルタイプより中ニトリルタイプ、中ニトリルタイプより低ニトリルタイプのほうが優れているということです。
ニトリルゴムはフェノール樹脂やPVC(ポリ塩化ビニル)などとの相溶性が良好で、ブレンドすることで耐オゾン性や衝撃強度が向上します。
よって原料コストの削減・耐寒性の向上のためにスチレンブタジエンゴムやブタジエンゴムとブレンドすることもあり、ブレンド比やニトリルゴムの結合アクリロニトリル量を変えることでそれぞれの目的に応じた製品が得られます。
まとめ
いかがでしたか?今回、ニトリル手袋の素材について調べた結果、
ニトリルゴムとはアクリロニトリルとブタジエンで出来ている合成ゴムです。
アクリロニトリルの含有量により、低ニトリルタイプ、中ニトリルタイプ、高ニトリルタイプの3種に分別される。
耐油性・耐摩耗性・引き裂き強度はアクリロニトリル含有量が多い方が優れていて、耐オゾン性や耐寒性はアクリロニトリルの含有量が少ない方が優れている。
ということが分りました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。