グリストラップの設置は自治体によって異なり義務ではないものの、生ゴミや油脂が直接下水道に流れて自然環境への悪影響が考えられるため、グリストラップの設置がないと、営業許可が下りない可能性があります。
都内で新規に飲食店を出店する場合は、条例によりグリストラップを設置する義務があります。
そこで今回、グリストラップを設置する前に決めるべきことについて調べてみました。
グリストラップを設置する前に決めるべきこと
グリストラップを設置する前に決めておくべきことはグリストラップの形・素材・設置場所・流入方式になります。
グリストラップの形は、床置き型・浅型・深型の3種類あります。 床置き型は、シンクの下などに置くタイプのもので、収容能力は少ないですが、排水管につないだり、床を削ったりという大掛かりな工事が必要でないためコストを減らして設置できます。
浅型の設置は、浅く掘るだけなので、気軽に設置できます。
深型は、厨房内に設置するケースだけでなく、屋外に設置するケースもあります。
グリストラップに使用する素材も、長期間の使用に耐えうるものを決めておくことが大切です。素材の種類は、FRP製・ステンレス製・モルタル製の3種類があります。
FRP製は、繊維強化プラスチックのことで、お風呂の浴槽と同じタイプの素材で、価格が安いという特徴があります。
ステンレス製は、サビにくい素材で強度の高いので、数多くの大型商業施設で使用しています。
モルタル製とは自家製のグリストラップを作る時に、地面に穴を掘りそこにモルタルを流し込むものです。自分たちで作り上げることで、費用を抑えることができます。
そして「店舗のどの位置にグリストラップを設置するのか」も大事な点です。置き型タイプ以外は配管工事が複雑で、設置後の場所の変更は簡単にはできません。ですからしっかり考えた上で設置場所を決めましょう。
設置場所は、屋内・屋外・床下の3カ所が一般的です。屋内設置の時は、厨房内か厨房外に設置ができます。厨房の中に設置する場合はグリストラップまでの排水管を短くでき、シンクとグリストラップの流水状態を確認しやすいことがメリットです。
シンクが近いと清掃時の水も使いやすく清掃がしやすいです。床下に設置する形が多く、清掃しないでいると厨房内に臭いが発生します。
厨房の外に設置するケースは、主に客席や倉庫や作業場などに置くことになります。清掃を怠ると客席辺りに悪臭がするため、厨房の中に設置した場合よりも清掃を定期的に行わなければなりません。
屋外に設置する場合は、大容量のグリストラップを設置できるメリットがあります。しかし、夏になるとはバスケットに溜まったゴミが腐りやすく虫が発生しやすいです。冬場は寒いので、油脂が固まりやすく、詰まりやすくなります。
流入方式は、排水管流入と側溝流入の2種類に分けられます。
排水管流入とは、床下に埋まっている排水管からグリストラップに接続する方法です。カフェやバーといった、小規模の店舗に設置しているグリストラップに多いケースです。
側溝流入とは厨房内に側溝を掘り、側溝の出口にグリストラップを結合させる方法です。
まとめ
いかがでしたか?
今回グリストラップを設置する前に決めるべきことについて調べた結果
グリストラップを設置する前に決めるべきことはグリストラップの形・素材・設置場所・流入方式
グリストラップの形は、床置き型・浅型・深型の3種類
素材の種類は、FRP・ステンレス・モルタルの3種類
設置場所は、屋内・屋外・床下の3カ所
流入方式は、排水管流入と側溝流入の2種類
ということが分かりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。