飲食店や、大きな施設の厨房には、厨房の排水に含まれる生ごみや油脂が直接下水に流れてしまうのを防ぐための装置であるグリストラップが設置してあります。
グリストラップは、厨房からでた排水をそのまま下水に流すと環境汚染につながるので、「下水道法」や「水質汚濁防止法」といった法律において、排水基準を満たすためにも設置が必要な物です。
ではそのグリストラップですが、どんな素材で出来ているのでしょう。
そこで今回、グリストラップの素材について調べてみました。
グリストラップの素材
グリストラップの素材には大きく3種類があります。
1つ目はステンレスで加工されたものです。
ステンレス(正式に言うとステンレス鋼)は錆びにくい材質で、丈夫なのでグリストラップによく使用されていて、光沢のある鈍色が特徴的で、磨くとピッカピカになります。
ステンレスは金属の中でも錆びにくく、数多くの大型商業施設で使用しているほど、強度の高さが魅力です。費用は高めですが、長持ちします。
ただ1度腐食・酸化してしまうと復活させづらいため、定期的な掃除・メンテナンスで強度を維持しておくことが必要です。
2つ目はモルタル(コンクリート)を使った物です。
モルタル製はグリストラップを購入するわけではなく、自家製のグリストラップを作るイメージです。
地面に穴をあけ、そこをコンクリートで固めてグリストラップにするものです。構造上、屋外の広大なスペースが必要ですが、用途や設置するスペースの特徴に合わせて、オーダーメードで設計が可能です。
コンクリートの場合、コストが安いというメリットもありますが、経年劣化が早いことがあるので、定期的な清掃・管理などが必要です。
3つ目はプラスチックで加工されているものです。
水に強い加工を施してあるプラスチックをFRP(繊維強化プラスチック)と呼び、特徴は 軽くて、腐食に強く耐久性に優れています。FRPはその耐久性から汎用性も高く、バスタブ、スポーツ用品、飛行機、モーターボートなど様々なものに使われています。
ステンレスやコンクリートより軽く、3種類の素材の中で最も安価で、腐食する心配がありません。しかし反面、強度や熱への耐性ではほかの2種より劣り、傷がつきやすいといったデメリットがあります。
グリストラップを選ぶ時は、容量や形状、素材から選定します。初めに、グリストラップに必要な容量を選定し、どういう業種で使うかや施設の規模に合わせて容量を選定します。容量が小さいと清掃の頻度が多くなり清掃コストが上がるので、適切な容量を選ぶことが大切です。
つぎに、設置場所に合わせて適切な形状のグリストラップを選ぶ必要があります。ハンドシンクや洗浄機などと組み合わせて設置する場合は、壁掛け型が適しています。また、大型の飲食店や加工工場などでは、地下に埋め込むタンク型を設置されることもあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回グリストラップの素材について調べた結果
グリストラップの素材には3種類ある。
1つ目はステンレスで加工されたもので、強度の高く長持ちするので、数多くの大型商業施設が使用しています。費用は高めですが、長持ちします。
2つ目はモルタル(コンクリート)を使った物で、グリストラップを購入するのではなく、地面に穴をあけ、そこをコンクリートで固めて自家製のグリストラップを作るものです。
3つ目はプラスチックで加工されているもので、ステンレスやコンクリートより軽くて、3種類の素材の中で最も安価で腐食する心配がありません。しかし反面、強度や熱への耐性ではほかの2種より劣り、傷がつきやすいです。
ということが分かりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。