衛生検査のATPとは?

衛生検査のATPとは

私もそうですが飲食関係の仕事に従事していると、衛生にはとても気を付けます。厨房に入る前の30秒手洗い×2回に消毒から始まり、食品を扱う手は常に手袋を使い、食品に関係ない物を触った手は常に30秒手洗いをします。
手洗いもそうですが、食品を扱う現場が汚れているのも困ります。常に次亜塩素酸水(殺菌剤・消毒剤)で洗ったダスターで台の上も拭いて作業をしています。仕事終わりにはシンクもキレイに洗浄し、使い終わったまな板も洗った後に毎日次亜塩素酸水で殺菌・消毒しています。
殺菌・消毒は次亜塩素酸水だけでなく、食器や調理器具は洗浄後に熱風消毒保管庫で乾燥保管しています。
そこまで注意していても衛生検査は定期的に行わないと、人に食べていただく物を作っているのですから安全・安心は当たり前です。
そんな衛生検査にも色々な物があるのですが、あまり聞き馴染のないものに衛生検査のATPというのがあります。

そこで今回、衛生検査のATPとは? ということについて調べてみました。

衛生検査のATPとは?

ATP検査とはATPふき取り検査(A3法)のことで、生物を含む割合の多い有機物に含まれるアデノシン三リン酸(ATP)を汚れの目安とした検査方法で、管理したい場所の洗浄や清掃がちゃんとできたかを、誰でも・簡単に・その場で・約10秒で測定でき、その結果を値で得ることができます。

この検査は、色々な会社や地方自治体、また保健所や病院などでも取り入れられています。そして、食品衛生検査指針、スーパーマーケットにおけるHACCPでの考え方でとらえた衛生管理のためのマニュアル、病院清掃管理のインスペクションなどに記載されています。

食品を扱う作業場をきちんと洗浄したつもりでも、キレイに洗浄出来たかな? と、心配になることってありますよね。見える汚れは目で確かめてすぐ洗浄することができますが、見えない汚れは気づかないうちに、食品の製造過程において食中毒などの原因になりかねません。それに医療現場や清掃場所では、感染症などを広げやすくなります。

ATP検査は、目に見えない汚れを敏感に検査できます。洗浄や清掃が十分でない場所を確認し、汚れを取り去ることによってリスクを少なくすることができるのです。

測定時間は約10秒で速やかにその場で結果がわかります。菌の検査では菌の種類を判別できるのですが、結果がでるのに2~3日かかります。ですから、その結果で再洗浄を行う判断をしていたら遅い場合があります。

ATPふき取り検査(A3法)は、測定時間が約10秒で、ふき取りから結果がでるまでは約1分程度です。その結果ダメなら、すぐに再洗浄し再検査することでキレイになっているのかを確かめることができます。キレイに洗浄されたことが確認できれば、安心して次の作業に取りかかることが出来ます。

ATPふき取り検査(A3法)は操作も難しくなく簡単で、必要なのはルミテスターとルシパックだけなので誰でもすぐにできます。そして結果も数値で出るので誰がやっても同じ判断ができるので、客観的な衛生管理を行うことができます。

まとめ

いかがでしたか?

今回衛生検査のATPとは? ということについて調べた結果

ATP検査とはATPふき取り検査のことで、生物を含む割合の多い有機物に含まれるアデノシン三リン酸(ATP)を汚れの目安とした検査方法である。
ATPふき取り検査は測定時間が約10秒で、検査のふき取りをしてからその結果がでるまでは約1分程度である。
ATPふき取り検査は、汚れの目安としているATP・ADP・AMPの総量を定量化するので、誰がやっても同じ判断ができ、平等な衛生管理を行うことができる。

ということが分かりました。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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