グリストラップとは、飲食店の業務用厨房からの油脂分やゴミを含んだ排水を、そのまま下水に流し環境汚染につながることを防ぐために、設置する油脂分離阻集器のことです。
このグリストラップは定期的な清掃が必要です。特に夏場は清掃を怠ると悪臭が発生してしまいます。
私の今の職場である老人ホームの厨房には、厨房に入ってすぐの足元にグリストラップはあります。
私は早朝勤務なので直接グリストラップ清掃担当にはならないのですが、清掃を行う人は大変だろうなと思われます。
このように設置されてる場所など、グリストラップ清掃を行う現場はいろいろな課題を抱えています。
そこで今回、現場が抱えるグリストラップ清掃の課題について調べてみました。
現場が抱えるグリストラップ清掃の課題
現場が抱えるグリストラップ清掃の課題、グリストラップの蓋が鉄板で重い。
グリストラップの蓋が鉄板製で重いということです。鉄板で出来た蓋はサイズにもよりますが、重量は20kg位にもなり、蓋を開けるのにも力仕事で大変です。
高齢者や女性の従業員が多い施設では、清掃を行う者が1人では蓋の開け閉めができないという、清掃する前の段階から問題になってしまっています。
さらに鉄板製の蓋は錆びやすく、錆びて壊れた部分から害虫や異臭が外に漏れてしまいます。
現場が抱えるグリストラップ清掃の課題、清掃頻度の確保。
グリストラップの第1槽にあるバスケットは野菜クズ等の大きなゴミが溜まるようになっています。そのため毎日の清掃が必要です。第2槽に浮く油脂の清掃も1週間に1回必要です。
ですが清掃担当者やグリストラップの設置環境により、清掃を毎日することが難しい現場も結構あります。忙しい現場では清掃の時間を確保するのが難しいことがあります。特に油を多く使用する店舗では、頻繁な清掃が必要です。
現場が抱えるグリストラップ清掃の課題、清掃作業が重労働である。
屋外に設置してあるグリストラップは、深型のものが多く水深が1m以上あるものも中にはあります。深型のグリストラップは、容量が大きいため、油脂回収能力が高いのがメリットですが、沈殿物の回収は水深が深く腰を折り曲げて作業しなければならず、清掃自体が体力を要する作業であるため清掃担当者の負担が大きくなります。
かといって清掃を怠ると悪臭が発生し、衛生環境が悪化します。特に夏場は臭いが強くなりやすく、害虫の発生も懸念されます。
現場が抱えるグリストラップ清掃の課題、ランニングコストの問題。
グリストラップの清掃は頻度から沈殿物の処理まで規定があるので、業者に依頼するのも方法ですが、頻繁に清掃を依頼するとコストがかかります。自社で清掃を行う場合でも、専用の清掃道具や消耗品の費用が発生します。
清掃方法を従業員に徹底させることが難しい場合があります。適切な清掃が行われないと、トラブルの原因となります。
従業員の教育としては、これらの課題に対処するために清掃の効率化や従業員の教育、適切な清掃頻度の設定が重要です。
毎日の掃除は難しいですが、月に1回作業負担の大きい沈殿物の回収や槽内の洗浄を業者に依頼して悪臭や害虫の発生を最小限に抑えるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回現場が抱えるグリストラップ清掃の課題について調べた結果
現場が抱えるグリストラップ清掃の課題として、グリストラップの蓋が鉄板で重い・清掃頻度の確保・清掃作業が重労働・ランニングコストの問題などがあります。
従業員の教育としては、これらの課題に対処するために清掃の効率化や従業員の教育、適切な清掃頻度の設定が重要です。
ということが分かりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。