
エアコンクリーニングは「分解して洗うだけ」の作業ではありません。
電装部の保護、洗剤の選定、圧力調整、すすぎ量の管理など、専門的な工程が積み重なって初めて「安全で効果的な洗浄」が成立します。
そこで今回「プロのエアコンクリーニング工程と使用する洗剤・機材」について調べてみました。
プロのエアコンクリーニング工程と使用する洗剤・機材
作業前のチェック-ここで8割が決まる
プロの作業は、いきなり分解から始まりません。まずは次の点を確認します。
•エアコンの型番・年式
•動作確認(冷えるか・異音はないか)
•水漏れの有無
•設置状況
•室外機の状態
この段階で「故障の兆候」や「洗浄時に注意すべきポイント」を把握します。
特に基板位置は機種によって異なるため、どこに水がかかると危険かを事前に把握することが重要です。
工程①養生(電装部を守る最重要工程)
プロの作業で最も重要なのが「養生」です。
養生で使うもの
•防水シート
•マスカー(ビニール付きテープ)
•養生テープ
•ドレンホース用キャップ
•バケツ・排水ホース
エアコン全体を覆うように防水シートを設置し、洗浄水が一滴も外に漏れないようにします。特に基板周りは二重・三重に保護するのがプロの技術です。
工程②-分解(外装・フィルター・ルーバーを外す)
次に、外装パネル・フィルター・ルーバー(風向きを変える羽根)を外します。
分解の目的は、
•洗浄水を内部にしっかり届かせる
•汚れの付着状況を確認する
•洗剤がムラなく浸透するようにする
という3点です。
ここで、熱交換器の汚れ具合やファンのカビの量を確認し、洗剤の濃度や洗浄方法を判断します。
工程③-洗剤噴霧(アルカリ洗剤で汚れを浮かせる)
プロが使う洗剤は、市販スプレーとは全く異なります。
使用する洗剤の種類
•アルカリ性洗剤(油汚れ・皮脂・カビに強い)
•中性洗剤(素材に優しい)
•中和剤(アルカリを残さないため)
特に家庭用エアコンは、熱交換器に皮脂・ホコリ・カビが混ざった「複合汚れ」が多いため、アルカリ洗剤が最も効果的です。
工程④-高圧洗浄(プロ作業の核心)
洗剤が浸透したら、いよいよ高圧洗浄です。
使用する機材
•高圧洗浄機(1.0〜1.5MPa程度)
•専用ノズル(熱交換器の隙間に水を通す)
•排水ホース
高圧洗浄機の圧力は、強すぎるとフィンを曲げ、弱すぎると汚れが落ちません。
プロは機種や汚れ具合に応じて圧力を調整します。
工程⑤-送風ファンの洗浄(ニオイの原因を根絶)
エアコンのニオイの8割は、この送風ファンのカビが原因です。
プロはノズルを角度を変えながら、羽根の裏側まで徹底的に洗浄します。
工程⑥-ドレンパン・ドレンホースの洗浄
ドレンパンは結露水を受ける「水受け皿」で、カビの温床です。
ここが詰まると水漏れが起きます。
プロは、内部の水路を完全にクリアにします。
工程⑦-すすぎ(洗剤を残さないための重要工程)
すすぎは非常に重要です。
プロは大量の水でしっかりすすぎ、洗剤を完全に除去します。
工程⑧-乾燥・組み立て・動作確認
洗浄後は、送風運転で内部を乾燥させます。
その後、外装パネル・フィルター・ルーバーを元に戻し、動作確認を行います。
まとめ
いかがでしたか?
今回、プロのエアコンクリーニング工程と使用する洗剤・機材について調べた結果
プロが使う機材と役割
高圧洗浄機-熱交換器・ファンの汚れを除去
アルカリ洗剤-カビ・皮脂・油汚れを分解
中和剤-洗剤残りを防ぐ
養生シート-水漏れ防止
マスカー-電装部の保護
ドレンホース吸引器-水漏れ防止
エアコンクリーニングは、単なる掃除ではありません。プロの作業は「洗う」ではなく「設備を守りながら性能を回復させる」ことです。
ということが分かりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
