ラテックス手袋・ニトリル手袋・ポリエチレン手袋・プラスチックグローブ（PVC）などがありますよね。
ラテックス手袋とニトリル手袋はゴム手袋で、ポリエチレン手袋・プラスチックグローブ（PVC）はプラスチック手袋です。
ラテックス手袋やニトリル手袋のようなゴム手袋は伸縮性に優れていて、手先にフィットし細かい作業も出来るので、医療現場や介護の現場などで活躍していますし、油・薬品に強く、強度があるニトリル手袋は油作業、機械を扱う作業の現場でも利用されています。
ではポリエチレン手袋やプラスチックグローブ（PVC）はどうでしょう？
手先にはフィットしないけど薄手で着脱が簡単なので、ちょっとした作業や清掃にはポリエチレン手袋、業種を問わず幅広く利用されているのがプラスチックグローブ（PVC）です。
で、ゴム手袋といわれれば何となくゴムで出来ているんだということは分りますが、プラスチック手袋ってプラスチックで出来ているの？ プラスチックで出来てる物っておもちゃとかじゃないの？ と思いませんか？
プラスチックが手袋ってよくわかりませんよね。
そこで今回、プラスチックグローブ（PVC）は何で出来ている？ということについて調べてみました。
プラスチックグローブ（PVC）は何で出来ている？
プラスチックグローブ（PVC）の素材はポリ塩化ビニルで、ポリ塩化ビニルとは英語ではPVC(Poly Vinyl Cloride)と表記し合成樹脂の1つで塩化ビニル（クロロエチレン）を重合させたプラスチックの一種で高分子化合物です。では、高分子化合物とは何でしょうか？
高分子化合物とは分子量の非常に大きい、分子量がほぼ一万以上の巨大分子からなる化合物のことで、その原料は石油であり有機化合物です。天然に存在する天然高分子化合物と人工的につくられる合成高分子化合物とがあり、人工的につくられる合成高分子化合物にはポリエチレンなどがあり非常に多種類のものがつくられていて、現在プラスチック、合成繊維、合成ゴム等として利用されています。
簡単にいうとポリエチレン手袋やプラスチックグローブ（PVC）は石油が原料の分子量の大きな有機化合物で、合成樹脂から出来ていて、プラスチックはその一部です。
分子量は大きくなるほど強度が大きくなりますが、あまり強度が大きくなると、成形加工がむずかしくなったり、合成繊維では肌ざわりがごわごわして悪くなるので、用途に応じた適当な高分子量にする必要があります。
合成樹脂は軽量性・絶縁性・耐薬品性に優れていますが、耐熱性・耐衝撃性はやや劣ります。
合成樹脂には熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂があり、熱可塑性樹脂は、加熱すると柔らかくなり、冷やすと再度固まる性質を持ち、成形するのが容易で汎用性も高いことが特徴です。
熱硬化性樹脂は、加熱を続けると硬化する性質を持ち、熱可塑性樹脂と違い、再加熱しても柔らかくならないので、成形は一度しか行えません。
流通している合成樹脂のほとんどが、熱可塑性樹脂で、熱可塑性樹脂には、「汎用樹脂」と「エンジニアリングプラスチック（エンプラ）」といった種類があります。
ポリ塩化ビニルやポリエチレンなどはこの汎用樹脂にあたります。熱可塑性樹脂は価格が安価で量産しやすく、加熱で軟化する性質があります。
まとめ
いかがでしたか？今回、プラスチックグローブ（PVC）は何で出来ている？ということについて調べた結果、
プラスチックグローブ（PVC）は石油が原料の合成樹脂で出来ている。
合成樹脂の中でも熱可塑性樹脂の汎用樹脂で出来ている。
熱可塑性樹脂は価格が安価で量産しやすく、加熱で軟化する性質がある。
ということが分りました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
