よく聞く物はラテックス手袋やニトリル手袋のようなゴム手袋や、プラスチックグローブ(PVC)やポリエチレン手袋のようなプラスチック手袋だと思います。
ゴム手袋であるラテックス手袋とニトリル手袋の違いは大体の人が知っていると思いますが、ラテックス手袋が天然のゴム手袋でニトリル手袋が合成ゴムの手袋です。
ではプラスチック手袋であるプラスチックグローブ(PVC)とポリエチレン手袋って違いは分りますか? そう言われてもよく分りませんよね。いざそのものを見ればどっちがどっちと言うことは一目瞭然で、使い勝手も全然違うことも分っています。
そこで今回、プラスチックグローブ(PVC)とポリエチレン手袋の違いについて調べてみました。
プラスチックグローブ(PVC)とポリエチレン手袋の違いは?
プラスチックグローブ(PVC)もポリエチレン手袋も同じプラスチックから出来ています。プラスチックグローブ(PVC)はポリ塩化ビニルのことで、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンを四大プラスチックといいます。
電気製品や雑貨などの日用品からおもちゃまで、私たちの身の回りには数多くのプラスチック製品や部品があふれていますが、そもそも、プラスチックとはどのような物質なのでしょうか?
石油などを原料として化学的に合成したのが合成樹脂で、プラスチックはその一部です。
つまり、プラスチックは人工的に合成された樹脂なのです。
合成樹脂には熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂があり、熱可塑性樹脂は、加熱すると柔らかくなり、冷やすと再度固まる性質を持ち、成形するのが容易で汎用性も高いことが特徴です。
熱硬化性樹脂は、加熱を続けると硬化する性質を持ち、熱可塑性樹脂と違い、再加熱しても柔らかくならないので、成形は一度しか行えません。
流通している合成樹脂のほとんどが、熱可塑性樹脂で、熱可塑性樹脂には、「汎用樹脂」と「エンジニアリングプラスチック(エンプラ)」といった種類があります。
ポリ塩化ビニルやポリエチレンなどはこの汎用樹脂にあたります。熱可塑性樹脂は価格が安価で量産しやすく、加熱で軟化する性質があります。
ポリエチレンはエチレンが重合した構造を持つ高分子で、ポリ塩化ビニルは塩化ビニル(クロロエチレン)の重合反応で得られる高分子化合物です。
ポリエチレン手袋は伸縮性がなく手にフィットはしないので、細かい作業にはむきません。
しかし着脱がしやすいので頻繁に取り替える作業には向いています。また耐油性や耐薬品性にすぐれ、食品衛生法に適しているものも多くあるので、食品加工、調理の現場でよく使われます。それに最も安価な使い捨て手袋です。
プラスチックグローブ(PVC)は耐油性や耐薬品性に優れていて、洗剤や漂白剤などにも強く、劣化しにくいため、業種を問わず幅広く利用されています。
指先のフィット感があり細かい作業も可能です。ただ食品衛生法に適していないので、食品に直接触れることはできません。
まとめ
いかがでしたか?今回、プラスチックグローブ(PVC)とポリエチレン手袋の違いについて調べた結果、
プラスチックグローブ(PVC)はポリ塩化ビニルというプラスチックの一部からで出来ていて、ポリエチレン手袋はポリエチレンというプラスチックの一部から出来ている。
プラスチックグローブ(PVC)とポリエチレン手袋は同じプラスチックの一部ではあるが、材質の特性から向く作業内容や業種が違ってくる。
ということが分りました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。