そんな毎日で自分を守るための手段としては、やはり手洗いと消毒になりますよね。手洗いは石けんを使い30秒以上流水で洗い流すこと、そして消毒にはアルコール75%がいいとよく聞きます。
ではそのアルコール75%だと殺菌効果はどのようなものなのでしょうか?
そこで今回、アルコール75%による殺菌効果について調べてみました。
アルコール75%による殺菌効果
手指の消毒に使用するアルコール消毒液は、度数が70%以上でないと、あまり効果がないといわれています。FDAでは、エタノールかイソプロパノールが最大95%含まれているタイプを推奨しています。
アルコール消毒液は、すべてのウイルス・細菌に効果があるわけではありません。
アルコール消毒液はコロナウイルスやインフルエンザなどのウイルスには有効ですが、ノロウイルスなどのウイルスには有効ではありません。
アルコールはウイルスや細菌の消毒・殺菌はできても、汚れは落とせません。ですから手が汚れている場合は先に石鹸と流水で手をよく洗ってから、アルコール消毒をしましょう。
またアルコールはしみるので、アレルギーのある人や、手指に傷がある人は使うのを控えましょう。
また、アルコールが目の中に入ると危険なので、消毒してすぐの乾いていない状態の手で目元を触るのは危ないのでやめましょう。
アルコール消毒液は濃度によって殺菌効果は違ってきますが、
日本薬局方=76.9~81.4 v/v%、米国薬局方=68.5~71.5 v/v%、WHOガイドライン=60~80 v/v%としていて、多少の違いはありますがだいたい60~80 v/v%(vol%)なら、さまざまな菌とウイルスに殺菌効果があると考えられます。
外出する時は携帯できるアルコール消毒液を持って行きましょう。
新型コロナウイルスは眼や鼻などの粘膜から体内に侵入します。人は無意識に眼や鼻にさわりますが、その回数は1時間に23回という多い回数のデータがあります。それは3分に1回は人は顔を手で触っているということです。ですから、手が粘膜を触る前に手を洗うことは大切だし、手を洗う回数は多くなります。でも、石鹸を使って水道水で手を洗うとなるとそう度々はできません。手を洗うためには、そのたびに手洗い場に行かなくてはなりませんから。でも、携帯できるアルコール消毒液を持っていれば、いつでも消毒することができます。よって、外出時にはアルコール消毒液を携帯することが推奨されます。
石鹸を使って流水で手を15秒間洗っても手の細菌は4分の1から12分の1にしか減りません。30秒間洗っても63分の1から630分の1減るだけです。しかし、アルコールで消毒したら30秒後には細菌の数が約1/3,000に減り、1分後には1/10,000から1/100,000まで減るのです。よって、手指に付いた病原体を減らし手を清潔にするのにかかる時間の短縮もできるので、アルコール消毒液をお薦めします。
携帯で使えるアルコール消毒液は15秒~30秒間、少しずつ手に取りすりこめる量をすり込みましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回、アルコール75%による殺菌効果について調べた結果
アルコール消毒液はアルコールの度数70%以上のものでないと、あまり効果がない。
アルコール消毒液は、すべてのウイルス・細菌に効果があるわけではない。
石鹸で手を15秒間洗っても細菌数は1/4~1/12にしか減少しないが、アルコール消毒液は30秒後で細菌数を約1/3,000に減少させ、1分後には1/10,000から1/100,000まで減少させる。
ということ分りました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。